創造気流

架空のことを書いていきます。

トロメェール(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.49


トロメェール
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不思議類

体長は約80cm






特徴

基本的には羊とほぼ変わらない姿をしているが、海に入ると、体が溶けて意思だけが残る。その意思は、緑色の勾玉のような形をしており、ハッキリと目視できる。海中ではその意思だけで漂う。そして海から上がると、体は元に戻る。



意思島太郎

日本のおとぎ話、及びその話の主人公の名前。トロメェールが出てくる物語として最も有名。以下はそのストーリーである。


昔々あるところに意思島太郎という青年がいた。彼が浜辺を歩いていると、一匹のトロメェールが子供たちにいじめられていた。意思島青年は、トロメェールを助けようと拳を天に突き上げた。すると助けようという意思が伝わり、子供たちは逃げ出した。トロメェールは、お礼がしたいと意思島青年を背中に乗せて海に飛び込んだ。するとトロメェールの体は溶けて意思だけとなった。トロメェールの意思を見つめながら、意思島青年は意識を失い、海底の石をぶつけて倒れた。意思島青年が目を覚ますと、そこは病院で、目の前には1人の医師がおり、「アナタの生きたいという強い意志が、アナタ自身を助けたんですよ」と言った。それに対して意思島青年は、「もう二度とトロメェールを助けません」と言った。





その他

溶羊神社(ようようじんじゃ)の神主が、ラップを披露している動画をYouTubeにアップしているが、そのとき身に付けている勾玉は、トロメェールの意思をモチーフに作られたものである。





※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。