創造気流

架空のことを書いていきます。

カンデッチ(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.80


カンデッチ
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電気類

体長は約10cm



特徴

体の上部に乾電池をハメ込む生き物。乾電池をエネルギー源として生きているのだが、人間が乾電池を発明する以前は、どのように生きていたのかは不明である。他にも不明な点が多く、謎に包まれた生き物である。例えば、どのようにして乾電池を体に乗っけるのか、乾電池が切れた場合どうするのか、カワイイけどペットとして飼ってもいいのか、足が細いけどダイエットの秘訣があるのか、など解明できていない事が多い。



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カンデッチのタマゴ

総ゲー社から配信されているゲームアプリ。カンデッチを育成したり、モンスターとバトルさせたりできる。スマートフォンのバッテリーと連動しており、充電することにより成長したり回復する。充電器のハマり具合やコンセントの刺さり具合が影響するという、その繊細さがウケて、大ヒットに繋がった。



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その他

夢でカンデッチを見ると、腕のしびれで目を覚ますと言われている。


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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。

ヨダレナガレ(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.79


ヨダレナガレ
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魚類

体長は約20cm





特徴

ヨダレを流すことによって、自分専用の海流を作り出す生き物。自分の進みたい方向に、いつでも流れていけるので、あまり泳ぐ必要がない。ただし複数のヨダレナガレの海流がぶつかり合うと『ヨダレ大流激』と呼ばれる巨大な渦潮が発生する。その時ばかりは、さすがに泳がざるを得ない。




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ベトベト水族館

ヨダレナガレの飼育数日本一の水族館。その飼育数は、なんと100万匹。ヨダレワールドという特別エリアでは、尋常ではない大きさのヨダレ大流激が乱発しており、その中に飛び込み巻き込まれるという体験もできる。体験者は必ず『臭いけど楽しい』という感想を抱く。これは必ずである。



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その他

ヨダレナガレの存在が知られる前までは、海がヨダレ臭い原因は、『ヨダレ坊主』という妖怪の仕業だと考えられていた。



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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。

コーグシャーク(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.78


コーグシャーク
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人間社会にフィット類

体長は約2m




特徴

ノコギリ状の吻(ふん)とショベル状の手とドリル状の足をもつ生き物。手と足の部分は取り外し可能で、様々な工具を取り付けることができる。さらに人間の言葉を話すことは出来ないが、建築用語に関してだけは理解できる。こういった点から、建築現場においての活躍は著しく、大工からの信頼も厚い。




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建築コーグ専門学校

建築家を目指すための建築普通科と、コーグシャークの調教師を目指すためのコーグシャーク科がある専門学校。卒業生の中には、有名なコーグシャーク調教師の鮫島鉄骨がおり、彼はこの学校の事を講演会で以下のように語っている。


『チクコー(建築コーグ専門学校)で学べることは、たくさんあります。コーグシャークとの接し方、洗い方、愛し方など、それらは他の学校では学べないことでしょう。さらにチクコー出身者なら、研修期間わずか3ヶ月で即戦力として働けるでしょう。これがまさに、チクコータイム、チクコープライス、チクコードリームなのです。しかし皆さんに伝えておくことがあります。いいですか、チクコーで学んだことは、一切現場では役に立ちません。以上!』


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その他

ヒーローアニメ『筋肉戦士☆ガテンK』の最初の敵『コーグおじさん』は、コーグシャークがモチーフになっている。



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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。

ビームピピピ(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.77


ビームピピピ
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鳥類

体長は約15cm





特徴

クチバシの先端からビームを出す生き物。そのビームで虫を貫き、食べる。ビームを出す時に、ピピピという音が鳴るが、それは『危ないですよ、逃げてください』という優しさである。その音は、空腹に近いほど音量が小さく、満腹に近いほど音量が大きくなることから、おそらく『本当は、虫を貫きたくない、でもそうしないと自分のお腹が満たされない』という葛藤を抱えているのではないかと推測できる。



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小林ピッサ

江戸時代を代表する俳人のひとり。本名は小林P太郎。俳号の由来は、初恋の女の子に『小林くんってなんかピッサって感じだよね』と言われたからである。生き物に関する句を数多く残しており、特にビームピピピをこよなく愛していたことで知られている。そのため彼の句には頻繁にビームピピピが登場する。代表的な句は、以下の通りである。


『ピピピの子 そこのけそこのけ お馬が通る』

『痩せピピピ 負けるなピッサ これにあり』

『やれ撃つな ピピピ虫食い 泣いている』


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その他

ビームピピピが目の前をすばやく通過すると、『天国ってこんな景色なんだろうなぁ』と思える瞬間を味わえる。



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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。

ハマリタイヤ(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.76


ハマリタイヤ
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特殊二輪類

体長は約2m





特徴

前足と後ろ足の間にタイヤがぴったりハマる生き物。タイヤをハメていない状態だと、時速30cmほどたが、タイヤをハメた状態だと、時速560kmまで出せる。なので人間がタイヤを生み出す前までは『スロー野郎』と様々な生き物から嘲笑の対象にされてきた。しかしタイヤが誕生してからは、手のひらを返して『高速っすね』と崇拝されるようになった。



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自家用ハマリタイヤ

個人が所有しているハマリタイヤ。一般的なサイズだと4~5人まで乗れる。運転は一番首元に近い人が、口頭で指示を出せば目的地まで運んでくれる。注意点は、速度を500km/h以上出しても、乗っている人間の体感では、12km/hほどに感じてしまうので『飛ばせ!飛ばせ!』と煽ると、ロクな結果を生まない。さらに、ハマリタイヤにヘルメットを着用されないと、野生の血が騒ぎ、ロクな結果を生まない。





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その他

ハマリタイヤ愛好家の中では、ハマリタイヤの背中と同じ素材のソファに座り、ワインを嗜むことが粋だと考えられている。




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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。

カオギコギコ(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.75


カオギコギコ
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楽器類

体長は約25cm





特徴

人間の顔のような姿をした生き物。頭のつむじから出ている棒を引っこ抜くと、先端にはバイオリンの弦のようになっている。その弦で、鼻や口の凹凸を弾くことで、音を奏でることができる。しかし、カオギコギコ自身が弾くのではなく、人間や他の生き物が弾く。より良いメロディーを奏でたオスがモテるが、カオギコギコ自体に個体差はほとんど無いので、演奏者の技量にかかっていると言える。



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破魔やん

破魔矢ミュージック株式会社が飼育しているカオギコギコ。破魔矢ミュージックのCMに必ず出演しているので、知名度は90%以上(破魔矢ミュージック調べ)もある。特に、CMの最後に口ずさむ『カスタネット買うなら破魔矢がエエやん』を、リズムに乗らずに言える人間はこの世に存在しない。(破魔矢ミュージック調べ)




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その他

カオギコギコに似ている人間を『ギコリ顔』と呼ぶ。



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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。

ヘビメ(パラレル生物図鑑)

パラレル生物図鑑No.74


ヘビメ
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爬虫海藻類

体長は約30cm






特徴

蛇とワカメが合わさったような姿の生き物。頭の方が蛇で、尻尾の方がワカメなのだが、どこからが境目なのかは分からない。境目を探ろうと、頭の先端から『ここはまだ蛇だな、ここもまだ蛇だな』と細かくチェックしても、気がつけばワカメである。逆に、尻尾の先端から『ここはまだワカメだな、ここもまだワカメだな』と細かくチェックしても、気がつけば蛇である。


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会話中におけるヘビメ状態

会話をしている時に、話が脱線してしまい、『あれ、なんでこんな話になったんだっけ』と誰かが一声上げるものの、誰も話の変わり目が思い出せない状態。この状態になると、どうしても変わり目を思い出したい派閥と、まぁ思い出さなくてもいっか派閥に分かれる。そして喧嘩にならない程度のやりとりを繰り広げた後に、そのまま会話自体がフェードアウトしていくことは必至である。
例外的な存在として、『会話中におけるヘビメ状態』になっても、即座に変わり目を思い出せる人間を『ヘビメの眼の持ち主』と呼ぶ。





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その他

ヘビーメタルバンド『ボーダーレスポンス』のメンバーは、全員『ヘビメの眼の持ち主』である。



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※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。