ピアトンボ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.62
ピアトンボ
楽器類
体長は約10cm
特徴
羽がピアノの鍵盤のようになっており、左側が白鍵、右側が黒鍵の音を奏でる生き物。空を飛んでいる時は常に“ある曲”を奏でているのだが、そのある曲というのが、近くにいると『エーデルワイス』に聴こえるが、遠くにいると『おどるポンポコリン』に聴こえるというものである。しかし実際は、機械で分析してみると、古典落語の『まんじゅうこわい』を奏でている事が判明した。このように落語が全く違う音楽に聴こえる現象を『もう一度キ効果』という。
ピアトンボだらけの音楽会
1877年から毎年10月に開催されている音楽イベント。破魔矢ミュージックホール内に3万匹のピアトンボを放ち、耳では『エーデルワイス』と『おどるポンポコリン』を楽しみながら、目ではスクリーンに映し出された『まんじゅうこわい』の文字を黙読できる。イベントの最後は、ホールの屋根が開き、ピアトンボが一斉に空へと飛び立っていくのが恒例である。もし帰宅後に、背中にピアトンボが止まっていた場合、その人は絶対音感の恋人が出来るという噂がある。
その他
止まっているピアトンボの目の前で、指をグルグル回すと、『We Are The World』のイントロだけ奏でて気絶する。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。
ギャンキュウ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.61
ギャンキュウ
目玉類
体長は約5cm
特徴
空中に浮かんでいる目玉のような生き物。ギャンキュウによって出来た影は発火するが、影が消えればすぐに鎮火する。しかもその火は、全く熱くなく、むしろ冷たいぐらいである。だがしかし、実際の温度は300度を越えている。だけれど、触ってしまってもヤケドするどころか、むしろ怪我が治るぐらいである。しかしそうは言っても、触った時に不快な気持ちになることは否定できない。
ペットとして
治療道具やライターの代わりになるという事で、ペットとしても人気が高い。しかし影が出来ればすぐに発火するので、専用の『発火防止耐熱断熱遮熱袋』に入れて飼育しなければならない。エサは、サラダ油、エゴマオイル、備長炭などを好んで食べる。
その他
ギャンキュウの名前の由来は、エターナル語で“ギャン”は『これはアナタの目玉ですか?』を意味し、“キュウ”は『いいえ、それはジョナサンの物です』を意味する言葉を繋げたものである。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。
カワリモンキー(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.60
カワリモンキー
猿人類
体長は約1m
特徴
ちょっとした変顔をする生き物。あくまでも“ちょっとした”なので、度を超えた変顔(例/舌を出す・寄り目にする・面白い顔をしてるでしょという雰囲気を出す)をすると、仲間たちに、下半身だけを緑色の沼に沈められる。逆に、ちょうどいい“ちょっとした”変顔ができた場合は、ボスとして尊敬される。
顔芸グランドバトル
無駄TV系列で2010年から毎年8月に放送されているコンテスト番組。人間やカワリモンキーなど様々な生き物が変顔を披露して、最も面白い変顔を決める番組。優勝者には、賞金1000万円と美顔ローラーが贈られる。歴代優勝者は以下の通りである。
開催年 優勝者
2010年 表情筋乃助(人間)
2011年 シアワセ英治(人間)
2012年 ハピ丸(スネマイル)
2013年 トッピー(カヌワタリ)
2014年 仮面雷太(人間)
2015年 トッピー(カヌワタリ)
2016年 www太郎(人間)
2017年 破魔やん(カオギコギコ)
その他
カワリモンキーの画像を、スマホの待ち受け画面にしておくと、幸せになれるという噂がある。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。
カインナカ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.59
カインナカ
おかしな類
体長は約10cm
特徴
貝殻の中に棲んでいるようにみえる生き物。しかし実際は、貝殻ではなくチョココロネである。まず生まれた時は、ただの黒い球体に足が生えた姿をしている。それからある程度成長すると、パン屋に忍び込み、チョココロネの中に侵入する。そして足を外に出し、歩くチョココロネとして生活を開始する。しばらくすると、『カイッポ』と呼ばれる成分を放出し、チョココロネを貝殻のような硬さや質感に変化させる。老年期になると、チョココロネの部分の色を、自由に変えられるようになり、街を彩る。
カインナカのバター醤油焼き
カインナカにバターを乗せ、醤油を垂らして焼く料理。近年までは、貝の仲間だと思われていたので、何の違和感もなく食べられていたが、チョココロネだと判明した瞬間に、ほとんどの人間がこの食べ方をしなくなった。もし現在でもこの食べ方をしていると、『時代錯誤』・『情報弱者』・『貝殻世代』と小馬鹿にされる。
その他
カインナカの名産地である静岡県貝好市では、クリスマスの時期になると、街中に老年期のカインナカを放ち、イルミネーション代わりにする。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。
フルギッチョ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.58
フルギッチョ
水色類
体長は約150cm
特徴
捨てられた人間の古着を、拾って着用する生き物。主に体操服を拾い、特に名札に『山田』『川口』『澤下』と書かれているものを好む。基本的には、川やドブに捨てられている服しか着用しないのだが、例外的に家の中に忍び込み、タンスから服を奪うものもいる。そういう行為をして手に入れた服に対しては、仲間から名札を引っ張られたり、肩の部分に穴を開けられたりする。しかし近年では、そういうダメージ加工された服をカッコイイと思う風潮もある。
おぬすみ学園高校
2016年に全生徒の体操服が紛失するという事件が起きた高校。しばらく校長が犯人扱いを受けていたが、実際の犯人は若いフルギッチョの集団であった。彼らは、犯行理由を以下のように供述している。(日本語訳付き)
『ギッギッギッギッギ(世間とか、人間とか、宇宙とかを驚かす、それが俺たちのスタイルっしょ、マジで)
ギッギッギッギ(だから、アンタら人間なんかに絶対に頭下げねぇからな、マジで)
ギッギッギ(俺たちのポリシーは、前代未聞、前人未到、前言撤回なんで、マジで)
ギッギ(だから言わせてもらう、本当にすいませんでした)』
その他
タンスにパンを吊しておくと、フルギッチョに服を盗まれなくなる。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。
チギュウ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.57
チギュウ
宇宙類
体長は約2m
特徴
シッポの先端に惑星が付いている生き物。その惑星は『テイルアース』と呼ばれている。『テイルアース』内には、体長約3マイクロメートルほどの『寄生人』が文化を形成している。彼らは、我々人類とほとんど変わらない知性をもっている。さらにその『テイルアース』の周りには、『コバエムーン』と呼ばれる衛星が周回している。そこには、体長約3ナノメートルほどの『コバエ人』が文化を形成している。彼らは、コバエとほとんど変わらない知性をもっている。
チギュウ・ウォーズ
ギューニ・クーカウ監督による映画作品。寄生人とコバエ人の戦いを描いたSF作品である。本作は全9シリーズあるが、全て興行収入が全米68位を記録している。映画本編自体はあまり人気がないが、寄生人の武器である『光合セーバー』は、異様に人気があり、各家庭に10本はあると言われている。反対に、コバエ人の指揮官『クロバエーダー』の仮面や、寄生人の作ったロボット『寄生虫D2』は、全く人気がない。
その他
チギュウのミルクを飲むと、目の前が満天の星空になる、という幻覚を見てしまうので、脱法ミルクに指定されている。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。
キヲモ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.56
キヲモ
哺乳類
体長は約60cm
特徴
川辺に生息しており、流木の中からお気に入りの一本を見つけ出し、それを肌身離さず持っている。天敵に襲われた時も、自分の身を挺して流木を守る。もし流木を無理やり奪おうとした場合は、えげつないほどのキスをしてくる。その時の口は、親指の爪に詰まったゴミの臭いがする。
キヲモ・リゾート
株式会社ナガレ人生が運営する巨大リゾート。キヲモと共に流れることができるプールがあり、様々な小説や映画の舞台になっていることでも有名。特に、岸部源流の小説『だけれど、女とプールへと』の、主人公(やすべえ)と彼女(のみこ)とキヲモ(町田)が、プールで一緒に流れるシーンは、あまりにも有名。
その他
『キヲモ缶』というキヲモのキスの臭いが詰まった缶詰めが発売されており、一部の人間から支持を得ている。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。