カインナカ(パラレル生物図鑑)
パラレル生物図鑑No.59
カインナカ
おかしな類
体長は約10cm
特徴
貝殻の中に棲んでいるようにみえる生き物。しかし実際は、貝殻ではなくチョココロネである。まず生まれた時は、ただの黒い球体に足が生えた姿をしている。それからある程度成長すると、パン屋に忍び込み、チョココロネの中に侵入する。そして足を外に出し、歩くチョココロネとして生活を開始する。しばらくすると、『カイッポ』と呼ばれる成分を放出し、チョココロネを貝殻のような硬さや質感に変化させる。老年期になると、チョココロネの部分の色を、自由に変えられるようになり、街を彩る。
カインナカのバター醤油焼き
カインナカにバターを乗せ、醤油を垂らして焼く料理。近年までは、貝の仲間だと思われていたので、何の違和感もなく食べられていたが、チョココロネだと判明した瞬間に、ほとんどの人間がこの食べ方をしなくなった。もし現在でもこの食べ方をしていると、『時代錯誤』・『情報弱者』・『貝殻世代』と小馬鹿にされる。
その他
カインナカの名産地である静岡県貝好市では、クリスマスの時期になると、街中に老年期のカインナカを放ち、イルミネーション代わりにする。
※この図鑑の内容は、パラレルワールドに行った際に、ご活用ください。